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■チョコレートコスモス 

『チョコレートコスモス』恩田陸

W大のとある演劇サークルの練習中にふらっと現れ、劇団に入れてもらいたいと言い出した少女・飛鳥。劇団員である巽と新垣は、とりあえず入団テストと称して簡単な演技をさせるのだが、そこで飛鳥は演劇経験皆無でありながらとんでもない存在感を示す。飛鳥が無事入団を認められ、巽たちと共に練習をし始めた矢先、ひょんなことから劇場を借りられることになり、旗揚げ公演を行う。その公演でも飛鳥は異様な存在感を示し、それが著名な演劇人の目に止まり、なんと伝説の映画プロデューサー・芹澤が手がける舞台の、極秘オーディションに参加することに。
一方、家族全員役者で幼い頃から芸能界に身を置き、その上確かな実力と美貌も持ち合わせた、まさにサラブレッドの女優・響子。彼女はこの極秘オーディションの噂を聞きつけ、何としてもそれを受けたいと切望する。それはこれまで響子が感じたことも見せたこともなかった、女優としての「欲」だった。
オーディションに合格するのは一体誰なのか。飛鳥の女優としての資質は果たして本物なのか。




週刊誌連載ということで山場を多く作っているためか、最初から最後までぐいぐい引き込まれるように読んだ。
文章も全体的に変な意味で引っかかるところがなくて、とても読みやすい印象なんだけど、もうとにかく、目玉はオーディションのシーン。圧巻の一言に尽きる。
作者もあとがきで、このシーンが書きたくてこの小説を書いた、みたいなことを言ってるように、まるで目の前で演じているのが見えるような緻密な描写。
本当に役者の息遣いが伝わってきそうなほどの臨場感。
そして、上の粗筋で書いたキャラクター以外にも、ベテレン女優やら新進のアイドル女優、響子の幼なじみでありライバルでもある若手実力派女優などの存在がまたいい。
彼女たちとの対比によって、飛鳥と響子の突出してる感じがよく分かるんだよね。

最後の飛鳥と響子が共演(と言ってもオーディションの中だけど)してるシーンは、あまりの興奮の為か読んでいて涙が出て、自分でも驚いた。
これまで演劇などほとんど観たことのない自分がそこまでのめり込んでいるというところに、この小説のすごさを感じた。

ちなみにこれ、続編があるらしいんだけど、そちらもとても楽しみである。





チョコレートコスモス (角川文庫)チョコレートコスモス (角川文庫)
(2011/06/23)
恩田 陸

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コメント

No title

おもしろそう!!
最近また「ガラスの仮面」を読んでいるので、
興味あります。
わたしも舞台は見たことないんですが・・・

>いちさん

これ、ガラスの仮面のオマージュ作品らしいですよ。
だから本家を知ってる人はより楽しめるかも。
ちなみに自分は読んだことないんですよねぇ。
興味はあるんですが...。

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