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■あわせ鏡に飛び込んで 

『あわせ鏡に飛び込んで』 井上夢人

幻の名作「あわせ鏡に飛び込んで」をはじめ、瞬間接着剤で男をつなぎとめようとする女が出てくる「あなたをはなさない」、全篇、悩み相談の手紙だけで構成されたクライムミステリー「書かれなかった手紙」など、選りすぐりの10篇を収録。精緻に仕掛けられた“おとしあな”の恐怖と快感!(引用)




それほど期待せずに読んでみたこの本、思ったよりも(失礼)面白かったです。
この人は長編よりも短編のほうが面白いのかも。


特によかったのは、「ジェイとアイとJI」。

ひょんなことから2台のパソコンに会話をさせてみようと思い立った主人公は、それぞれのパソコンに学習機能のプログラムをインストールし、様々な言葉や思考を教え込む。やがてパソコンたちは彼に様々な要求を始め…。

というストーリー。

パソコンが徐々に成長(?)していくに従って、どうなっていくんだろうと、ドキドキしながら一気に読んでしまう。
ただ、オチはいまいちだったかなぁ。
もう少し別の終わり方があったような気もする。





あと、最後の「書かれなかった手紙」も好き。

ある元教師の男性の元に、かつての教え子の女性の夫から手紙が届く。
その内容は、弟を交通事故で亡くした女性がひどく落ち込んでいて、そのせいか様子がおかしくなってしまっており、彼女がいまだに尊敬している元教師に励ましてやってもらえないだろうか、というものだった。
その元教師は彼女に手紙を書くが、彼女からの返信は意外な内容だった。
彼女は、実は夫が弟を殺したのではないかと疑っていたのだ。
しかしその後、夫から届いた手紙には自らの身の潔白を示す内容が…。
一体どちらが真実なのか。

というストーリー。

それぞれの手紙の文章だけで構成されているのが面白い。
決して目新しい手法ではないけど。

どちらの言ってることが真実なのか分からず、最後まで結構ドキドキしながら読めました。
何となく最後、もう一つぐらいどんでん返しがあってもよかったかなと思ったけど、それでも十分楽しめました。



他の小説もまあまあ面白く、また短編ミステリを色々読んでみたいなと思ったり。



あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)あわせ鏡に飛び込んで (講談社文庫)
(2008/10/15)
井上 夢人

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「あわせ鏡に飛び込んで」井上夢人

幻の名作の表題作をはじめ、瞬間接着剤で男をつなぎとめようとする女が出てくる「あなたをはなさない」、全篇、悩み相談の手紙だけで構成されたクライムミステリー「書かれなかった手紙」など、選りすぐりの1...

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