FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■アズミ・ハルコは行方不明 

ひょんなことから地元で再会した男女が、一本の映画をきっかけにアートっぽいことがやってみたくなり、ある失踪中の女の顔を町のあちこちにペインティングすることを始める、というパートと、その失踪中の女(彼女の名前がアズミ・ハルコこと安曇春子)がなぜ失踪に至るのかという話のパートがあり、それらが思わぬ形で繋がって行く。


自分は安曇春子が失踪に至るまでを描いた章がすごく好きだった。
いまだにセクハラ発言連発する頭の古い上司たちとか、別に好きでもないのに他に誰もいないからずるずると付き合ってしまっている幼なじみ。希薄な人間関係しか作れなくてどんどん居場所がなくなっていく自分。
そういう鬱屈が溜まって行って、最終的に逃げ出してしまうという...。

その手の寄る辺のなさというか、八方ふさがりな感じというか、ああ分かるなーと思った。
まあ、結局安曇春子は居場所を見つけるんだけど。


あと、久宝留理子「男」から引用してる部分は思わず笑ってしまった。
登場する男のキャラクター、どいつもろくなもんじゃないし。
あくまで女の子が主人公の小説なので。

とはいえ、別に女性向けの本というわけでもなく、普通に誰が読んでも楽しめる感じなので、「ガールズ小説」と銘打たれてるのはちょっともったいないかなという気がした。

最終的には痛快ですっきりと終わるので、読後感はいいはずなのに少し切ない感じも残る。自分の中にも「アズミ・ハルコ」が存在していることに気がつかされたからかも。





アズミ・ハルコは行方不明アズミ・ハルコは行方不明
(2014/01/22)
山内マリコ

商品詳細を見る





コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nemo1973.blog78.fc2.com/tb.php/1066-2b5b165c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。