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■推定少女 

初・桜庭一樹。
『私の男』もいずれ読みたいなとは思いつつも、ツイッターでおすすめしていただいたこちらの本を読みました。


母親と義父と共に暮らす中学三年生の少女、巣籠(すごもり)カナは、ある出来事のせいでずっと暮らしてきた町から逃亡する羽目になる。その矢先、路地裏のダストシュートでなぜか全裸で手に大きな銃を持ち、しかも体が凍り付いた状態で眠っていた少女を発見する。カナは記憶をなくしていた少女に「白雪」と名前をつけ、共に逃亡することになるのだが......。




SFのようであり、違うようでもあり。
結末(ちなみにこの角川文庫版には三通りのラストがある)まで読んでも、色んな読み方が出来る小説だと思う。
ただ一つ言えるのは、単なる冒険活劇ものではなく、思春期特有のひりひりするような焦燥感、大人に対する嫌悪感、でもやがて自分も大人になってしまうのだという絶望感を、これでもかと描いているということ。
だからといって暗い話では決してなく、どこか痛快というか、爽快な気分になったりもする。

巻末の高野和明さんの解説からちょっとだけ引用すると......

四十路を過ぎた男の魂は、忘却の彼方にあったはずの十代の頃に投げ飛ばされ、二人の主人公とともに迷い、苛立ち、怯み、楽しみ、悲しみ、つまりは思春期の目眩く螺旋を追体験し、大冒険を終えて本を閉じ———そして完全にマットに沈んだのだった。



もうまさにこれ。
カナたちが必死で逃亡する様子は、思春期に心の中で巻き起こるぐるぐる渦を巻くような葛藤の様子とシンクロしている気がする。

エンタテインメント小説なのでぐいぐい読ませつつも、ずっと心に突き刺さる楔を打ち込まれたような読後感のある傑作でした。





推定少女 (角川文庫)推定少女 (角川文庫)
(2008/10/25)
桜庭 一樹

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アルタイル 

久々に秦基博くんの宣伝でもしましょうかね(笑)。

5月30日にニューシングル「アルタイル」が出るみたいです。



アルタイル(初回生産限定盤)(DVD付)アルタイル(初回生産限定盤)(DVD付)
(2012/05/30)
秦 基博 meets 坂道のアポロン

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■NEW SINGLE『アルタイル』2012年5月30日(水)発売!

フジテレビ“ノイタミナ”アニメ「坂道のアポロン」エンディング・テーマ
※“秦 基博 meets 坂道のアポロン”名義でのリリースとなります

1) 初回生産限定盤(CD+DVD):AUCL-83~84 ¥1,260(税込)/¥1,200(税抜)
初回特典DVD(初回生産限定盤のみ)にMusic Videoを収録
2)通常盤(CD):AUCL-85 ¥840(税込)/¥800(税抜)
*初回盤/通常盤共通:小玉ユキ先生 描き下ろし「坂道のアポロン」オリジナル・ジャケット仕様

-収録曲-
M1. アルタイル[作詞:秦 基博 / 作曲・編曲:菅野よう子]
M2. アルタイル <backing track>

★CD発売に先駆け秦 meets 坂道のアポロン「アルタイル」(フジテレビ“ノイタミナ”アニメ「坂道のアポロン」エンディング・テーマ)
Music Video<Short ver. Vol.1>を『YouTube AUGUSTA CHANNEL』にて公開中)今すぐCHECK!
http://www.youtube.com/watch?v=DaKIxVL8oWg




今回はちょっと形態が違っていて、秦基博 meets 坂道のアポロンという名義でのリリース。
しかも作曲が本人じゃない。
なんと、あの菅野よう子さん!

......と、驚いてみせましたが、自分あんまり菅野よう子さんのすごさがよく分かっていません。
でも確かCMソングやらアニソンやらで数多くの曲を手がけられた、その道では有名な方なんですよね(借りてきた言葉みたいな説明)。

肝心の曲の方、上記のYouTubeのリンクで試聴してみたんですが、一聴すると地味めなバラードですが、聴くほどに味わいが出てきそうな良曲じゃないかと思います。


リリースまであと一ヶ月ほどですが、楽しみです。




戯言 

さっきラジオでDJがリスナーからのメールを読んでいたんだけど、その中にこういうのが。

将来の夢はお金持ち。
色々挫折もあるけど、お金持ちになるために頑張る。

文言は不正確ですけど、意味的にはこういう感じ。


たぶん高校生ぐらいだと思うんだけど、ちょっと首をひねってしまった。
金持ちになるのはいいけど、そのお金で何をするのかが分からなかったから。

お金は目的じゃなく手段のはずなのに、なんでそれが目標になるんだろうかと。
そのお金でこういうものを買いたい、こういうことをしたい、じゃなくて、とにかく金持ちになりたい。


DJもそれに対して、夢を持って頑張るのはいいこと、みたいなコメント。
まあそりゃ、曲の合間のちょっとしたメール紹介にいちいち説教くらわすのも無理があるんだろうけど、ちょっとおいおいと思ってしまった。
ちょっと違うだろうと。

ねぇ。



以上、オッサンの戯言でした。




■新・平家物語(二) 

第二巻は、保元の乱から平治の乱まで。

この2つの乱を通して、貴族から武士へと時代の主役が移っていく様子と、それに伴って勢力を伸ばしつつある平家の興隆が描かれています。


院と朝廷、摂関家内部の権力争い、源氏と平氏。表面にはなかなか見えてこなかったそういう不穏な空気が、鳥羽院の死によって溶岩のように一気に噴き出す。生前鳥羽院に押さえつけられ鬱屈していた崇徳院は藤原忠実とその子頼長らと結託し、政権を奪取すべく後白河天皇に対して反旗を翻す。



保元の乱。
著者は「まことに、保元の乱を書くことは苦しい」と述べています。
それは、崇徳院と後白河天皇が兄弟であったのみならず、院側の藤原忠実と天皇側の忠通は親子(頼長とは兄弟)、院側の平忠正と天皇側の清盛は叔父と甥、院側の源為義と天皇側の義朝は親子、というように、同じ血族の中でも対立構造が生じ、殺し合わなければならなかったという現実があるから。
それも真に憎しみ合っているというのではなく、抗い難い時代の大きな流れのようなものによって、そうならざるをえなかったという、哀しさ。

そして敗れた崇徳院のいたわしさ。
一時は天皇にまで昇りつめたというのに、父である鳥羽院に疎まれたために弟(近衛天皇)に半ば無理矢理譲位させられ、次は自分の息子に皇位が回ってくる順番のはずが、結局それも裏切られ......。
最終的には讃岐へ島流しに処され、そこで一生懸命したためたお経を父・鳥羽院の墓に埋めて欲しいと都に送ったのも、そっけなく突き返されるという始末。
そりゃあ世の中を呪いたくもなるというもんです(笑)。



保元の乱の後、それまで特に目立つところのなかった藤原信西が急速に頭角を現します。
そしてそれに対抗する勢力が現れ、再び戦乱(平治の乱)へ。
これを経ていよいよ平家の力が強大になっていく。

というところで、第三巻に続きます。





新・平家物語(二) (吉川英治歴史時代文庫)新・平家物語(二) (吉川英治歴史時代文庫)
(1989/03/24)
吉川 英治

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清水ミチコ物語 

もうこれ発売してから1ヶ月弱ぐらいになるのか。
清水ミチコ25周年記念ベストアルバム『清水ミチコ物語』。

買ってからほとんど毎日聴いてます。
さすがに若干飽きてきたかも(笑)。

インタールード的に「バッタもん」(ドラ○もんのパクリ)を挟み、古いモノマネと新しめのモノマネが前半と後半で分けて収録されています。
大体はものすごく似てるんですが、ところどころ、これ誰やねん的な微妙さを醸し出しているのもあり。
まあ、それもご愛嬌。


にしても後半に収録されてる、勝手に本人の新曲を作るシリーズ面白いなー。
黒木瞳の「My Black Eyes」とか、あの微妙な歌唱力が、いかにも本人が歌いそうな曲に乗せて、あますことなく表現されてますし。

あと「この凄い血筋いっぱい」(森山良子)は、モノマネももちろん、曲が妙に癖になるんですよね。
気づいたら頭の中で歌ってしまう。
「母ギター、息子ギター、いとこギィィトゥアァァーー」みたいな(笑)

最後に収録されてる「ひとつだけ」(矢野顕子&忌野清志郎)はモノマネと分かっていても何だかほろっとしてしまって、ああいい曲だなぁとしみじみ思いました。





清水ミチコ物語清水ミチコ物語
(2012/03/28)
清水ミチコ

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一風変わったアンソロジー 

今月号の『IN☆POCKET』に面白そうな本が紹介されてました。



彼の女たち (講談社文庫)彼の女たち (講談社文庫)
(2012/04/13)
江國 香織、井上 荒野 他

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この『彼の女たち』、嶽本野ばら、角田光代、唯野未歩子、井上荒野、江國香織という5人の作家が、「J」という一人のロッカーを取り巻く女性たちを描いた、リレー小説なんだそう。
正直このメンバーだと角田さんしかちゃんと読んだことがない自分ですが(嶽本野ばらは小説じゃない文章なら読んだことがある)、一度読んでみたいと思ってた作家もいるし、内容的にも面白そうなんですよね。



一発屋ロッカーの名前は、「ガーゼ・スキン・ノイローゼ」というパンクバンドのヴォーカル「J」。バンドに近しい風俗嬢のまりん、ファンクラブの一員となる女子高生のノンコ、伊香、Jを自分の父親かも知れないと思う17歳の菊子、Jのロッカーの顔を知らなかったOL百田いずみ。彼女たちの姿を、小説現代誌上で順番に連載していった。そしてそれぞれが描いたにもかかわらず。いや5人それぞれが描いたからこそ、想定できない化学反応が起こり、見事な「一冊」として成立したのだ。(本誌より引用)




アンソロジーってただでさえお得感があって好きなんですが、一人の人物を中心に複数の作家がそれぞれの世界を描くというのは、あまりなさそうで面白い。

また読んだら、つたない感想でも書きます。




女子高生鷹匠 

さっきネットで見たニュース。
女子高生鷹匠だそうで。





鳥は好きだけど、さすがに鷹は飼いたいとは思わないなぁ。
そもそも飼える場所も予算もないし(笑)。
でも、鷹に懐かれるというのはうらやましい。




ヒトでなし① 

『小説新潮』4月号で新しく連載が始まった京極夏彦「ヒトでなし」を読んだので少し感想を。


主人公は妻と離婚したばかりの男。
どうやら子供を亡くしたことが原因で、妻との距離が開き始めて離婚に至ったらしい。
残ったもう一人の子供の親権も、職も、住む家さえも失った男が雨の中びしょぬれになりながら、行く宛てもなくとぼとぼと彷徨いながら、その独白が延々と続く。
この独白の陰鬱なこと。
京極堂シリーズの関口並みのウジウジっぷり。
正直読んでるのがしんどかった。

そのうち橋の上で自殺しようとしている女と出会う。
この女がちょっとよく分からなくて、本気で自殺を試みてるのか、ふりをしているだけなのか。
主人公は、荒んだ心を彼女に投げつけ、その場を後にする。

その後、高校時代の同級生の荻野という男とばったり出くわすんだけど、何やら大儲けして高級マンションに住んでいるという噂の彼も、実は今や借金まみれで、手元にあるのはそのマンションだけという有様らしい。
で、結局その同級生の家に転がり込むことになる、というのが一話目の粗筋。


第一話ということで、まだこれからどう展開していくのか見えてこないんだけど、どうやら橋の上の女も絡んでくるようですね。
今のところ誰一人幸せな人間が出てこないこの物語がどうなるのか、第二話を心待ちにしようと思います





小説新潮 2012年 04月号 [雑誌]小説新潮 2012年 04月号 [雑誌]
(2012/03/22)
不明

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桜 

今年の桜

画像が逆光であまり綺麗じゃありませんが(笑)。

桜は咲き誇ってるときよりも、散りかけのときが一番好きです。
儚さに胸を打たれる感じがして。
つぼみが膨らみかけているときも捨てがたいですけどね。

月曜の雨で完全に散りそうですね。




■新・平家物語(一) 

この頃どうも歴史小説が読みたい気持ちが高まり、何となく吉川英治は読んでおくべきかと、これを読むことにしました。



新・平家物語(一) (吉川英治歴史時代文庫)新・平家物語(一) (吉川英治歴史時代文庫)
(1989/03/24)
吉川 英治

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『新・平家物語』。
まあ、現在大河ドラマで清盛もやってますしね。
タイムリーといえばタイムリー。
ドラマの方は観ていませんが。

この第一巻では、平清盛の青春時代から、保元の乱の直前までが描かれています。
ほとんどの章で清盛が主役になっているのですが、他の人物にも結構スポットが当たっている印象。
とにかく人物が活き活きと描かれていて、ついつい感情移入してしまいます。

この巻の山場といえばやはり、清盛が比叡山の僧兵たちと対決する場面。
天皇や上皇ですらその前にひれ伏すしかないという神輿を担ぎ出して強訴する僧たちに対し、何と矢を射かける(しかも命中)という、まさに神をも恐れぬ清盛の毅然としたふるまい(無謀ではあるが)には、思わず心の中で喝采を送ってしまうほど興奮しました。

その後は清盛の出番は少なく、ひたすら朝廷内部の権力争い、鳥羽法皇と崇徳院の不仲、藤原氏内部の分裂などが描かれ、やがて保元の乱に繋がっていく......。
崇徳院が父である鳥羽法皇が亡くなった時に、必死で死に目に会おうとして駆けつける場面も非常に印象深い。
結局法皇の配下のものに阻まれて会えず、そこからまた遺恨に繋がるわけですが。

さて、第二巻が楽しみです。




■後白河院 

『後白河院』 井上靖

藤原氏の衰退、武士の台頭など、激動の時代を迎えつつある大和朝廷にあって、何十年にも渡って権力の頂点に立ち続けた後白河院の姿を描いた歴史小説。

主役は一応後白河院ではあるものの、彼の視点から描くのではなく、他の目(臣下のものや妻の侍女など)から見た姿を描いているのが面白い。
「日本国第一の大天狗」とまで呼ばれた、いわば怪物のような人物の孤独、当時の朝廷における権力争いの様子がありありと映し出されるかのよう。
歴史の教科書に出てくる単語でしかないような存在も、やっぱり人間だったんだなと改めて思わされる。
当たり前なんだけど。


どうも最近歴史小説が読みたい熱が高まっているので、次は吉川英治『新・平家物語』に手を出そうかと思っています。





後白河院 (新潮文庫)後白河院 (新潮文庫)
(2007/07)
井上 靖

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