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紐問題 

世の中、あると便利だけど、なくてもいいものは多々あると思う。
そして、過度に便利さを追求するあまり、そのことによって人間としての尊厳を失わせる、とまではいかなくても、どうにも下品になってしまうものもあると思われる。

何のことを言ってるのかというと、蛍光灯の紐のことである。
僕の部屋の蛍光灯は、スイッチ式のものではなく、紐を引っ張ることにより付けたり消したりするタイプである。
これは普段の生活の中では、なんら不便な点はない。

もう皆まで言わなくてもお分かりいただけると思うが、要するに、寝ながら蛍光灯を消すために、紐を長くするかどうかが問題なのだ。


以前腰を痛めた際に、起き上がることすら困難だったため、家族に頼んで紐を長くしてもらったことがあった。
その時僕は正直感動した。
紐が長いだけでこんなに便利だなんて...、と。
そして腰痛が治まった後も、紐をそのままにしておこうかと本気で考えた。
しかし結局外してしまったのだった。

どうしても許せなかったのだ、だらんと垂れ下がった紐が。
その光景の発する浅ましさ、身も蓋もなさのようなものが。


今も時々、紐を付けようか迷う瞬間がある。
寝床で本を読みながら睡魔に襲われた時など、紐が手元まで届いていればこのまま気持ちよく眠りにつけるのに、と思う。
でも、そこは自分の中で最後の砦なのである。
実行した瞬間に、何か一つ大切なものを失ってしまう気がするのだ。

そのように自分を叱咤しつつ、今のところ何とか紐を付けないまま生活している。




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