スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■後宮小説 

『後宮小説』 酒見賢一

時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに……。さて、銀河の運命やいかに。(引用)




最近お気に入りの作家、恩田陸がこの小説を絶賛していて、その影響で読んでみました。
確かにこれ、相当面白かったです。

中国の歴史を下地に書かれた物語で(実際の歴史に基づいてはいないが、中国らしき国を想定して書かれているという意味)、ちょっとそういう点で読みづらい部分もあるんですが、『三国志』などで中国の人名や地名に慣れている僕は何とか大丈夫でした。

ストーリー的には、田舎娘がひょんなことから皇帝の正妃に選ばれるという、立身出世的な部分とか、後宮内でのライバル関係や、そこから友情が生まれる様子など、物語として面白い要素が満載。

そして各キャラクターの魅力的なこと。
まさに天真爛漫な愛すべきキャラクターである、主人公の銀河や皇帝の双槐樹を始めとして、銀河のライバルで貴族の出身であることを鼻にかけている女・セシャーミン、小汚い身なりで、極端なほどに無口だけど、やる時はやる女・江葉。
最後に後宮が賊に攻められた際、彼女達は軍を結成して戦うのですが、その場面は圧倒的に面白かったです。
本当は命がけの壮絶な場面のはずなのに、まるでお祭り騒ぎを楽しんでいるようにすら思える。

ここがこの小説の肝というか、この小説全体に漂っている空気感に通じるものなんですよねぇ。
結構重いエピソードも、いい意味で軽い感じになっている。


それにしても何という想像力。
これを頭の中で膨らませて、文章化した作者には驚嘆を禁じえません。

この作者の本、ぜひ他のも読んでみたいと思います。


後宮小説 (新潮文庫)後宮小説 (新潮文庫)
(1993/04)
酒見 賢一

商品詳細を見る



このストーリー、どこかで聞いたことがあると思ったら、昔アニメ化されていたんですね。
たまたまテレビで観たことを、ぼんやりと覚えていたようです。
またそちらの方も観てみようかな。

スポンサーサイト

もう歩けないよ~ 

毎日のように見てる『Campy!』というブログで少し触れられてて思い出したんですが、あのMステでのCoccoのスタジオ脱走シーンはいまだに目に焼きついています。

あれはCoccoが一時歌手を引退(休業?)するということで、最後のテレビ出演の時でした。
「焼け野が原」というポップさのかけらもない(褒め言葉)タイトルの曲を、情念たっぷりに歌い上げるCocco。
そして最後に深々と頭を下げ、投げキッスをするやいなや、そのまま裸足でスタジオを飛び出していったのです。

あれには度肝を抜かれました。
ええっ、そんな終わり方?!みたいな。
一体演出だったのか、突発的なことだったのか…。
いまだによく分からないんですが、YouTubeにその時の動画があったので、貼っておきます。






下平さやかが(なぜか)泣いているのと対照的に、うっすら半笑い気味のタモリ…。
そして、タモリの気持ちも分からなくはない気がする自分。

色んな意味で衝撃的な映像でした。

偶然か必然か 

20081126184255
 
ブルーベリーの色に合わせてこの服をチョイスしたのかどうか、問い詰めてみたい。


※ちなみに「ビルベリー」はブルーベリーの一種だそうです

物欲日記 

20081125194326
 
自分へのご褒美という名の元に(その実、単に物欲を満たしたいだけ)、iPod nanoを買ってしまいました。
 
実は直前まで迷っていたのです。
nanoにするか、touchにするか。
某ヨドバシカメラの店頭で、ああでもないこうでもない、と悩むこと約30分。
 
結局このnanoのブルーにすることに。
 
 
touchを選ばなかった理由はいくつかあるんだけど、一番大きいのはお財布事情(笑)。
touchだと、容量の少ない8ギガでも2万8000円近くするのです。
今僕のPCには音楽が7ギガちょっと。
恐らく近いうちに8ギガなんて超えてしまうでしょう。
 
その点、nanoは16ギガでも2万4000円弱で買えるのです。
他にも、あまりゲームもしないだろうし、ムービーも見ないだろうという理由もあり、nanoを選びました。
 
当然傷や汚れがつかないようにケース(シリコン製の安物ですけど)も買い、現在充電中。
まだまだたくさん容量の空きもあるし、どんどん音楽を詰め込んでいかなくては。
 
ますます散歩が楽しくなりそうです(優等生的締めくくり)。
 

お待たせ~、お待たされ~♪ 

今週のレッドカーペット、COW COWのこのネタ面白かったですねぇ。








最後に振り付けが完成するところに、ある種の気持ちよさを感じてしまいます。

昔一緒に仕事してたとかで、和○アキ子がやけに押してたのは嫌な感じだったけど…。

幻のセーター 

魔裟斗


最近の魔裟斗を見ると、ソロデビュー当時の河村隆一を思い出さずにはいられない。

そのうち肩にセーターかけ出すかもしれない。
要注意。

って、河村隆一が実際肩にセーターかけてたかどうか知らんけど。

いや、現実はどうでもいいのだ。
肩にセーターがあろうがなかろうが。

少なくとも私の目にはセーターは見えている。
河村隆一の肩にも、魔裟斗の肩にも、そしてToshi(X JAPAN)の肩にも。

それで十分だ。


なんだそりゃ。

■まひるの月を追いかけて 

『まひるの月を追いかけて』 恩田陸

異母兄が奈良で消息を絶った、たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。旅と物語の行き着く先は――。
恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。(引用)




前に読んだ『ドミノ』がとてもよかったので、他の作品にも手を出してみました。

結論から言うと、これも当たり。
最後まで一気に読めました。


これまでの人生であまり深く関わってこなかった異母兄・研吾。
そんな兄が突然行方不明になったと聞き、主人公・静は兄の恋人である優佳利とともに、彼を捜す旅に出る。
そして判明する意外な事実…。

と、ここまであらすじを語ったところで、これ以上は何も言えないことに気がつきました。
この小説、結構細かい謎が次々に現れるので、ストーリーに触れるといちいちネタばらしになってしまうんですよねぇ。

とにかく、静と優佳利はあらかじめ決まっていた計画通り、ひたすら旅を続けます。
奈良の有名な古寺や観光地を順に巡る旅。
まるで観光ガイド本かと思うほど、結構詳細に語られる道程。
旅を進めるうちにじょじょに明らかになる意外な真実。
そして一つ真実が明らかになったと思いきや、また現れる新たな謎。
この絡ませ具合が絶妙で、結構ページ数がある割に全くダレることがない。
登場人物が少ない分、心理描写や会話の割合が多いというのもよかったと思います。

個人的に結末がやや拍子抜けしてしまった感があるんですけど、この物語の結末はこれしかないような気もするんですよね。
ま、これは読んでみて判断されてはいかがでしょうか。



まひるの月を追いかけて (文春文庫)まひるの月を追いかけて (文春文庫)
(2007/05)
恩田 陸

商品詳細を見る



それにしても、この本を読んでると無性に奈良に行きたくなります。
前に行ったならまちは出てきませんが(一応予定コースには入ってるんだけど、行く直前にある事件が起きてしまう)、奈良のいいところがたくさん出てくるんです。
この本を片手に静たちの旅の道程をたどってみるのも面白いかもしれません。

娘溺泉で溺れたかったあの頃 

前にも書いたかもしれないけど、『らんま1/2』という漫画が好きでした。
今でも家に全巻持ってたりしますが。

この漫画の何がよかったって、主人公のらんまが水をかぶると女になってしまうという設定。
正直自分はらんまがうらやましくて仕方ありませんでした。


いや、何も女になりたかったわけではありません。
ただ、らんまは、変身して女の子になることによって、周りの男(といっても九能帯刀とかだけど)にやたら好意を持たれるのです。
男でありながら他の男に惚れられる。
なんてうらやましい。

当時同性愛に関して恐ろしいほど何の知識もなかった僕は、男と恋愛をするためには自分が女になるしかないと思っていました。
いわゆる、性転換手術をするしかないと。
そんな自分が、水をかぶっただけで女になれるらんまを憧憬のまなざしで見るのは、当然の成り行きといえましょう。

ああ、叶うものなら娘溺泉(ニャン・ニーチュアン)で溺れたい(この泉に落ちてらんまは変身するようになった)。
そして女になって、男と恋愛したい。
そんなことを思いつつ、この漫画を読んでいたものです。
もちろんそんな泉は実在しないわけですが。


やがて大人になり、別に性転換しなくても男同士愛し合う世界があるということを知った自分…。
しかし、だからといって簡単に彼氏が出来るというわけでもないという、考えようによってはより厳しい現実にぶち当たるのでした。

■はじめてわかる国語 

『はじめてわかる国語』 清水義範 え・西原理恵子

問題文の作者自身も間違う読解力テストや、同じ文字をひたすら書かせる漢字ドリル。国語教育の矛盾を解決する方法はあるのか?そして、日本語の乱れは改善できるのか。
教員免許を持つ清水義範が、最も得意とする「国語」。その問題点を、西原理恵子の絵とともにブッタ斬る!爆笑お勉強シリーズ第6弾。(引用)




このシリーズの存在は前から知ってたけど、読むのはこれが初。
思った以上に面白かったです。

上の紹介文にもあるように、国語教育の問題点についてとか、結構お堅い話も出てくるんだけど、すごく分かりやすい文章でやさしく書かれているのがいい。

思えばあの、学校で教わった「国語」という教科は、何と無意味であったことか。
文章を読んで、「その時主人公はどう思ったか答えなさい」なんて問題が出題されたりしてね。
そんなもん知るかっちゅうの。
人の感じ方なんてそれぞれだし、他人の気持ちなんてそう簡単に分かるもんじゃないでしょうに。

あと、読書感想文。
大っ嫌いでした。あれ。
自分が本当に感じたことを正直に書いても、絶対にいい点もらえないんですよねー。
大体感想文なんだから、感想を正直に書いてりゃそれで満点出すのが筋というものじゃないのか。
当時そんな疑問を感じていたことを思い出します。

ただ、こんなことを書いておきながら自分、国語の点数は結構良かったんです。
試験前でもほとんど勉強しなかったのに、テストでは必ず80点以上はとってました。

それは、どう書いたら教師が望んでいる答えになるのかということを分かっていたからなのです。
嫌な言い方をすれば、教師の顔色を見るのが得意だったから。
そう、嫌なガキだったのです。
だから感想文なんかでも、嫌いだったけれど点数は悪くなかった。


本書ではそういう国語教育の問題点を初めとして、かつて「かな」しかなかった日本に漢字が伝来したことによって生じた問題、日本語がこれからどうなっていくのかなどについても触れられています。
さっきも言ったように、分かりやすく、しかも面白く。

この「面白く」という部分には、西原理恵子のイラストの力も大きいかも。
ま、イラストっていうか、普通に漫画なんですけどね。
清水義範の書いたものに対して、いい感じにツッコミ(というかチャチャ?)を入れているんですよね。
時には本文と関係なさそうな漫画もあったりするんですが、それはそれで味があっていい。
いいコンビ。


国語が苦手だった人にも、得意だった人にも楽しめるようなエッセイでした。



はじめてわかる国語 (講談社文庫)はじめてわかる国語 (講談社文庫)
(2006/02/16)
清水 義範

商品詳細を見る


誰も共感しなくて結構 

ちょっと前からすごく気になるCMソングがあるんです。

それは、ラジオCMで流れてる、「住宅検査のジオ」のCMソング。


若干うろ覚えですが、歌詞を書き出してみます。


わたしのおうちはあ・ん・し・ん

ジオで検査してもらったの~

長く~住める~家の~ために

ジオで検査してよかったわ~

住宅検査の~ ジ・オ




あー、何かいいわ。
そんなに歌唱力のある感じじゃない女性ボーカル。
よく聴くとちょっと間抜けな歌詞。

ちなみにこのCM、僕が知ってる限りではABCラジオ(大阪の放送局)の『おはようパーソナリティー道上洋三です』の中で、7時台に流れます。



あと、ラジオCMといえばヨド物置のCM。
バカボンパパが歌ってたCMソングがあって、その歌が好きだった。


開けやすいすい~ ぱ~やぱ~や

閉めやすいすい~ ぱ~やぱ~や

そん~なものお~き~(物置)に誰がした~

ヨ~ド~もの~おき~



っていうやつ。

今もバカボンパパが歌ってるんだけど、バージョンが変わってしまってるんですよね。
僕が好きだったのはこっちの歌詞だったのに。


ま、どうでもいい話でしたね…。

■ロシア幽霊軍艦事件 

『ロシア幽霊軍艦事件』 島田荘司

アメリカに住む女優・レオナに届いた一通のファンレター。その内容はとても変わったものだった。それは、ヴァージニアに住むアナという女性に倉持が謝っていたと伝えて欲しい、そして箱根の富士屋というホテルにある一枚の写真をその女性に見せて欲しい、というものだった。その手紙を受け取ったレオナの友人、御手洗と石岡は、早速そのホテルに行ってみるのだが、そこから驚愕の事実が明らかになる…。




一部ややネタバレ的表現があります。ご注意を。


この本も前に紹介した『ドミノ』と同じく、書店でバイトしてた時に買ったもの。
ま、こっちは買ってすぐに読んだので、今回は再読だったんですが。
元々島田荘司の御手洗シリーズが好きだったのと、この本(ハードカバー)の装丁が綺麗で気に入ってしまったこともあり、買いました。


改めて読み返してみると、すごくよく出来たミステリだなと思います。

上のあらすじに書いた一枚の写真の謎。
パッと見、ロシアの軍艦が海上に浮いているだけの写真なんだけど、実はそこは海ではなく、決して船ではたどり着けない山奥の湖だったという。
一体軍艦はどこからどうやってそこに漂着したのか…。

そしてアナ・アンダーソン・マナハンという、すでに亡くなった女性の謎。
彼女は実は、自分がロシア最後の皇帝・ニコライ二世の皇女、アナステイジア(アナスタシアともいう)だと言い張って物議をかもした女性だった。
しかしアナステイジアは革命のときに家族と共に殺されているはずだった。
彼女は本当にアナステイジアだったのか。

大きく分けてその二つの大きな謎を、御手洗が解き明かすわけです。


で、面白いのがアナステイジアに関する謎。
実はこの本、一応小説なんですが、史実に基づいている部分が結構あって、アナという女性も実在の人物なのです。
しかし歴史上、アナステイジアという皇女は、革命の時に家族と一緒に殺されたことになっている。
つまり、アナはアナステイジアではないという判断が下されているのです。

ところが物語の中で、御手洗は推理によってアナがアナステイジアであるということを解き明かす。
詳しくは書きませんが、色々な観点からそれを確信していくのです。

実はその推理自体が、作者である島田荘司自身の推理でもあるのです。
つまり島田荘司は、アナという女性がアナステイジアである可能性が高いと思っている。
そのことはこの本のあとがきにも記されています。


何てスケールの大きい小説。
物語の中の謎だけでなく、現実の世界の謎に関しても推理してしまうなんて。
そしてそれが独りよがりにならず、きっちりエンターテインメントに昇華されている。
世界史にあまり興味のない自分ですら、思わず驚嘆してしまうような作品でした。



ロシア幽霊軍艦事件ロシア幽霊軍艦事件
(2001/10)
島田 荘司

商品詳細を見る


今日のムラムラ画像 

tbc


ミクシィの広告って、たまにこういうのがあるんだよねぇ。
馬鹿に出来ないわ(笑)。

でも毛はあったほうがいいよね。
適度に。

■錆びる心 

『錆びる心』 桐野夏生

六篇収録の短編集。
個人的に面白かったのは「羊歯の庭」「ネオン」「錆びる心」の三篇でしょうか。
「虫卵の配列」はいまいち深みが足りない印象、「ジェイソン」は結末が予想通りというか、想像してた範疇を超えていなかった、「月下の楽園」は物語の雰囲気は好きなんだけど、やはり結末がいまいちだった、という理由でそれほど満足度は高くなかったです。
といっても最後までぐいぐい読ませる力は十分あるんですけどね。
あくまで最初に挙げた三篇に比べて、ということです。


さて、そんな中、やはり表題作の「錆びる心」が一番心に残りました。

十年前に犯してしまった浮気が元で夫との仲がすっかり冷めてしまい、それからの十年間まるで家政婦のように主婦業にいそしんできた絹子。彼女は夫にある仕打ちを与えることによって復讐することだけを考えて、この十年を過ごしてきた。それは十年後の夫の誕生日に、突然家を出て行くということ。そして家を出た彼女は自分の家事能力を誰かのために活かしたいと考え、住み込みの家政婦という仕事を探す。やがて出会った家族は、老人と病人ばかりの家だった。彼女はその家でなくてはならない存在になっていくのだが…。




浮気相手の奥さんに家に押しかけられ、思わず逃げこんだ友人の家から夫に連れ戻されて以来、夫の命令でほとんど外出も許されず、家政婦のように過ごしてきた絹子。
そんな彼女が家を出て選んだ仕事が住み込みの家政婦、という設定が面白い。

普通だったらもう家事はこりごりなんじゃないの、と思うんだけど、ある意味それは絹子の夫に対するあてつけのようなものなんですよね。
憎んでいる夫の世話をして、しかも何の感謝もされないという、報われない気持ち。
だったら家を出て自分を必要としてくれる人のために自分の能力を活かしたい。
そうすることで自分の孤独や渇きが癒されるのではないかという…。

反面、やはり絹子が求めていたのは夫の愛情(陳腐な言い方ですが)だったのかもしれません。
ラストの数行を読んでそれを感じました。
憎しみと愛情が入り混じった感情。
その辺りがリアルに描かれていて面白かったです。


錆びる心 (文春文庫)錆びる心 (文春文庫)
(2000/11)
桐野 夏生

商品詳細を見る


わて大阪やさかい… 

相変らずテレビの世界は、関西人はみんな面白いという固定観念に縛られているようです。
今日たまたま『ケンミンSHOW』という番組を見て、改めて思いました。

もういい加減こういうのやめません?
関西人はみんなボケとツッコミに分かれているだとか、町を歩けばそこら中で漫才しているみたいな状態であるだとか。
そんな誤情報をさも真実のように流すのは。


ここで当たり前のことをわざわざ言っておきます。

関西人でも面白くない人はいくらでもいます。
関西人でも無口な人はいくらでもいます。
関西人でもお笑い番組が嫌いな人はいくらでもいます。


ちなみに今日番組で紹介していたのは、大阪での在住歴が長い外国人が、どれだけ大阪に染まっているかというものでした。
紹介されてたのは、お笑い好きで、しょちゅうNGKにも通い、スタッフに「電話に出てください」といって(ボケとして)渡されたナスやバナナにノリツッコミするような人でした(確かイラン人)。

これまた特殊な例を探してきたもんだ…。
この番組見て、あれが普通なんだ、外国人も大阪に住んだらああなるんだ、と思う人が続出しないことを祈ります。


口をすっぱくして言っておきますが、普通の人はできませんよ!ノリツッコミ。
くれぐれも、あなたの周りの関西出身者に妙な期待をかけるのはやめてくださいね。
中途半端にボケられてもツッコミませんからね。
「これでボケてみて」とその辺にあるものを渡されても困りますよ。


大体テレビ見てりゃ分かるでしょうが。
関西弁喋ってるからといって決して面白いとは限らないということが。
久本○美なんて、そのいい例じゃないですか。

どうか騙されないようにお願いします。


ていうか、一体自分は何をここまで必死に訴えているのだろうか…。

謎。

■アンボス・ムンドス 

『アンボス・ムンドス』 桐野夏生

7編収録の短編集。

・自分に全く自信がなく、家でもバイト先でも居場所がない24歳の女・宮本真希。実は彼女は子供の頃重大な事件に巻き込まれていた。その記憶が甦った時、彼女に変化が起こる…『植林』。

・ひょんなことからホームレスになった登喜夫は、ある日家出中の女と出会う。登喜夫は彼女を自分のテントに泊めることにしたのだが…『ルビー』

・女性誌のライターをしている峰岸咲子は、妻子持ちの男・田口と不倫していた。あるとき田口と大喧嘩した咲子は、彼の家に乗り込むのだった…『怪物たちの夜会』

・仕事仲間である鶴子、佳枝、菜穂子の中年女3人組は、毎年のように連れ立って海外旅行に行くのが恒例となっていた。そしてその年訪れた上海で、手違いからエッチなマッサージを受けて淫蕩な気持ちになった彼女たちは、それぞれの過去の性体験を告白しあうことに…『愛ランド』

・私大教授の妻・藍子は、有名作家である北村敬一郎の娘だった。北村は藍子が15の時、藍子の母と離縁し、藍子と母は北村の知己、赤木と暮らすことになったという経緯があった。そんな藍子の元に、ぜひ回顧録を書いて欲しいという男が現れて…『浮島の森』

・母親の再婚相手と実の弟が疎ましくて仕方のない、寺の娘・袈裟子。彼らを殺すためにこっそり庭で毒草を育てる彼女の心のよりどころは、自分が実は神野与五郎という作家の娘だということだった。ある日、ホームレスの父子が寺を訪れ、彼女にあることを告げる…『毒童』

・小説家は、旅先で知り合った女性から、ある事件にまつわる話を聞く。担任の女教師と教頭が不倫旅行に出掛けている最中に、児童が崖から転落して死亡したという事件。彼女はその担任の女教師だったのだ。彼女が語ったのは、事件の意外な真相だった…『アンボス・ムンドス』




7編とも内容が濃く、いかにも桐野夏生らしい、後味の悪い小説ばかりでした(笑)。
女のドロドロした嫌な部分、奔放で淫靡な性、殺意、コンプレックスなどなど、負の感情の連続…。
しかし、今の自分の心はこういう小説を求めているらしく、どれも楽しく読ませていただきました。

特に好きなのはやはり『アンボス・ムンドス』でしょうか。
ネタバレになるのであまり詳しく語れませんが、陰湿極まりない女子小学生の世界、そして不倫にのめりこみ全てを見失ってしまった男女が、思わぬ悪意で徹底的な制裁を受ける様など、またもや人間の業の深さを感じずにはいられない作品でした。
短編とは思えない濃さ。

あと、意外な結末を迎える『毒童』のホラー的雰囲気もよかったし、極端といえば極端なんだけどどこか共感してしまう『怪物たちの夜会』もよかった(ものすごく嫌な終わり方だけど)。

全体的にどれも充実した内容の短編が集まった、満足度の高い本でした。


アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫 き 19-12)アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫 き 19-12)
(2008/11/07)
桐野 夏生

商品詳細を見る



ちなみに「アンボス・ムンドス」とは、両方の世界、新旧ふたつの世界という意味の言葉だそうです。

■機動戦士ガンダム00 

『機動戦士ガンダム00 ①ソレスタルビーイング』 矢立肇 富野由悠季・原作 木村暢・著

西暦2307年――人類は枯渇した化石燃料に代わる新たなエネルギー・太陽光発電システムを手に入れたものの。その恩恵をめぐって各国は未だ終わりなき争いを続けていた。そんな世界に「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れた!
あらゆる現行モビルスーツを凌駕する4機の“ガンダム”を所有する彼らの名はソレスタルビーイング――いま、ガンダムによる全戦争行為への武力介入が始まる!!(引用)




個人的に、この手の本は好きじゃありませんでした。
アニメのノベライズとかゲームの攻略本とか。
それを見なけりゃ分からない部分があるなんて、卑怯やん。
アニメならアニメ、ゲームならゲームの中で全部完結するべきではないか。
そんな思いから、認められなかったのです。

でもついにこの本に手を出してしまった。
ガンダム00にハマるあまり…。


ただ、いざ読んでみると思ったよりもアニメに忠実。
そんなにアニメになかったシーンまで書いてないし、セリフなんかもほとんどそのまんまでした。
ちょっと安心。

じゃあ買った意味ないんじゃ…、と思ってしまいそうなところなんですが、そこはさすがに小説。
アニメでは表しきれないキャラクターの心理描写が細かく、しかも過度じゃない程度に描写されています。
あと、各国の状況や思惑なんかも、小説版のほうが丁寧に描かれていて分かりやすい。
意外に文章もしっかりしていて、読みやすかったです(偉そう)。


ただ、この本だけ読んでも楽しめるかというと、やはりそれは難しいかと。
あくまでアニメが好きな人が、よりその世界を深く味わいたいという場合の、サブテキスト的な役割の本かなぁと思います。


機動戦士ガンダム00  (1)ソレスタルビーイング (角川スニーカー文庫 0-75)機動戦士ガンダム00 (1)ソレスタルビーイング (角川スニーカー文庫 0-75)
(2008/04/01)
富野 由悠季矢立 肇

商品詳細を見る


快楽主義者 

20081109100215
 
最近この毛穴パックというものにハマっています。
 
いや、別に毛穴をキレイにしたいわけじゃないんです。
それはあくまで副次的なもの。
 
メインの目的は、快感を得ること。
あの、乾いたシートを剥がすときのワクワク感。そして剥がしたシートに点々とついた角栓を目にしたときの達成感。
こんな汚いものが自分の体から出るのだということを確認する、やや被虐的といえなくもない気持ちよさ。
思わず匂いをかいでしまったり…(汚い話ですいません)。
 
それを味わうための、週に一度のお楽しみ。
それが毛穴パック。
なんと官能的な小道具であることか。
 

BL侮りがたし 

最近あるブログで紹介されてたのを見かけ、面白そうだったので購入しました。

『刺青の男(シセイノオトコ)』 阿仁谷ユイジ

刺青の男 (EDGE COMIX) (EDGE COMIX)刺青の男 (EDGE COMIX) (EDGE COMIX)
(2008/09/26)
阿仁谷 ユイジ

商品詳細を見る



これまでにBLに全くと言っていいほど触れる機会がなかった自分。
心のどこかでBLを馬鹿にしていたのかもしれません。
所詮腐女子の妄想と(腐女子の方すいません)。

しかしこれを読んでみて心底驚きました。
もちろん随所にエロシーンが散りばめられているものの、ちゃんと作品として成立している…!
正直下手なコミック(非BL)よりも全然面白かった。

ストーリーが思った以上にしっかり出来ているのです。

この本には6編の漫画が収められているんですが、前半の4編がすごくいい。
ゲイナイトでひょっこり再会した久保田とヤクザの潟木(かたぎ)のカップルがメインの「僕のカタギ君」、潟木の兄貴分である武藤と組長の息子である有馬のカップルがメインの「ラナンキュラスの犬」、武藤たちの抗争相手だった埜上(のがみ)という男について描いた「狂い鮫とシンデレラ」、そしてその3話全体の結末である「みんなの唄」。

この「みんなの唄」には泣かされました。
なんて容赦のない、哀しい結末なんだろうと。
でもこれがハッピーエンドだったら、こんなに心には残る漫画じゃなかっただろうなぁ。
ここに出てくる2組のカップル、特に武藤たちには幸せになって欲しかったけれど、作品的にはこの結末しかありえないという。


あと、絵もよかった。
基本的に線は細いんだけど、武藤のごつい感じがしっかり出てるし、登場人物が妙になよなよした感じがない。
割と好みのタイプの絵だったということも、この漫画にハマった一因かもしれません。



これを読んで本当にBLに対するイメージが変わりました。
いや、もちろん全部のBL系漫画がこんなに完成度が高いとは思ってませんが、少なくとも先入観はなくなったと思います。
いいものはいいんですよねー、結局。

■家族八景 

『家族八景』 筒井康隆

幸か不幸か生れながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。
人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい本である。(引用)




『七瀬ふたたび』が最近ドラマ化されたり漫画化されたということを知り、家にあった本を探してみたらこの本が出てきました。
七瀬シリーズの第1作であるこの『家族八景』が。

筒井康隆は、大学時代にハマってよく読んでたんです。
この本もその当時買ったもの。
しかしいざ読んでみると、全く内容を覚えていなかった自分に呆れてしまいましたが…(笑)。


テレパシーで人の心が読める七瀬が、八つの家族の中でお手伝いさんとして働く中で、それぞれの家族の様々な歪みを目撃するという内容。
改めて読み返してみると、心理描写の緻密さに驚かされます。
特に多く描かれているのが家族間の憎悪の気持ち。
え、こんなにドロドロした小説だったっけ?みたいな。

もう三十代後半だというのにいつまでも若さに固執する妻と、それを軽蔑する夫(「青春賛歌」)。
会社をクビになった父親と、そのことで彼を馬鹿にする気持ちが膨らんで憎しみに変わってしまった家族(「水蜜桃」)。
内面では夫を激しく憎みながら、表面的には必死で「いい奥さん」であろうとする妻が、次第にその憎悪を心の中で燃え上がらせていく(「紅蓮菩薩」)。

他の短編もそれぞれ人間の汚い部分を容赦なく照らし出していて、決して「家族っていいなぁ」などという読後感は得られない(笑)。
でもこれも現実なんだろうなぁと思います。
家族だからって本当に心から信頼し合ってて仲がいいなんてことはないし(もちろんそんな家族もあるだろうけど)。
むしろ家族という、自分に最も近しい存在だからこそ、抱く憎しみや不信もあるんでしょう。

かくいう自分だって、基本的には家族は好きだし大切だけど、父親に対して複雑な感情(憎しみや軽蔑と愛情が入り混じったような)を持っているし。


そういう、まさに鬼のような人の心を、七瀬は覗くことが出来るわけです。
テレパシーで。

狂うね、僕だったら。きっと。
時々人の心を読めたらいいのにと思うことはあるけど、本当にそんな能力を持っていたとして、七瀬みたいに色んな家族のドロドロした心を覗いたら、きっと絶望して死ぬか、狂うかのどちらかの末路をたどるのではないかと…。
思わずそんなことを考えてしまいました。


先程も言ったように、決して読後感はいいとは言えないけど、とても緻密な心理描写が読み手の心を惹きつける小説だと思います。


家族八景 (新潮文庫)家族八景 (新潮文庫)
(1975/02)
筒井 康隆

商品詳細を見る


忌まわしき慣習 

今気づいたんだけど、いつの間にかFC2ブログの管理画面のサイドバーに「バトン」の項目が。

どうやらバトンを作ったり、配布したりすることが出来るツールっぽい…。


バトン…、あの忌まわしき慣習。

いまだにあったのですね。あれ。
思えば自分がブログをやり始めた頃(このブログの前身の頃だから、5、6年前かな)、アホみたいにブログ界に蔓延していたバトンブーム。
最初は仕方なく付き合いでやってた自分も、あまりにくだらない質問内容(今でも覚えてる「電話バトン」。死ぬほどくだらなかった)についにブチ切れ、「バトンお断り宣言」を発したものでした。

あんな無駄なものに時間を割かれる筋合いはない。
自分のブログなんだから好きなように書かせてくれ。
そんな思いが爆発した結果でした。


そして近頃では、バトンを回してくる人も、バトンをやっている人も見かけなくなり、やれやれと思っていたのに、FC2ったら…。

バトンの何が気に入らないって、質問内容もそうですが、最後に絶対あの項目があるじゃないですか。
例の「これをやった人は○○人に回してください」とかいう。
このパターンってまんま不幸(幸福)の手紙やん!
「回さなければ不幸になります」という文言があるかないかの違いだけで。
誰が回すかっちゅうの。

とにかく、そんなわけで自分はバトンというものが大っ嫌いなのです。


まあ、ネタがなくて自ら進んでやってる分には全然構わないとは思うのですが。
それでも自分はやらないけど。きっと。

ふん、FC2め。余計なことばかり考えおって。
というか、今更バトンってどうなの?

…ねぇ。

時事ネタに少し乗っかってみる 

今日はきっとテレビは小室逮捕のニュースで大騒ぎだったんでしょうね。
あんまりテレビ見てないので知らないんですけど。

新聞(一般紙)でも一面に載ってたことからも、波紋の大きさがうかがい知れます。


その新聞記事なんですが、読んでてどうにも不思議に思ったことが。
そんなものわざわざ紙面に載せなくてもというレベルの意見が載っているのです。

落ち目なのに派手な暮らしをしているからだとか、おごりがあったのではないかとか。

これ、関係者とか小室と親しい人の言葉じゃないですよ。
全く関係のない、一般市民の意見なのです。
恐らく通行人にインタビューしたものだと思われます。


確かに新聞は事実だけを単刀直入に伝えればいいとまでは思いませんが、こんなその辺の雑談レベルの推測を載せる必要が一体どこにあるんだろうか。
そりゃ、派手な暮らしをしてたのも事実かもしれないし、実際おごりもあったのかもしれない。

でもあえて言いたい。
アンタ見たんか、と。

そしてそれを友達同士の雑談でするのなら一向にかまわないんだけど(というか自分もそういう話好きだし、実際さっきメールで友達とした)、わざわざ新聞記事に載せるのは一体どういう意味があるんだろうと思ってしまうのです。
一般市民はこういう見方をしてますよってことか。

しかし、行政の不手際などに関するニュースだったらまだしも、芸能人のゴシップにそれが果たして必要なんだろうか。

うーん、分からん。
どうなんでしょうね。


何か妙な感じがしたのは自分だけなんだろうか。

■ドミノ 

『ドミノ』 恩田陸

目標を達成するために何とか契約書を本社に届けなければならない保険会社の支社の社員、ミュージカルのオーディションを受けに来た子役の少女、自分を捨てようとする恋人に復讐するためにある覚悟を決めて会いに来た女、その女と別れるためにいとこを新しい恋人役に仕立て上げようとする軽薄な男、インターネットで知り合った俳句仲間とのオフ会のためにやって来た東京駅で道に迷ってしまった老人、ミステリ連合会の幹事長の座を争って推理対決する大学生の男女、映画のプロモーションのためにアメリカから来た映画監督、ある計画のために東京駅に集まった過激派「まだらの紐」のメンバー。
一見何の関係もない人々が、まるでドミノのように次々と事件に巻き込まれていく。




思えばこの本を買ったのはもう7年ほど前。
当時書店でバイトしていた自分はいち早く新刊情報を手に入れることができ、その中で自分が欲しいと思ったものを社員割引(15%ぐらいオフだったと思う)で買うのが通例となっていました。

そんな中で何となく面白そうで惹かれたのがこの本。

しかし買ったもののすぐには読まず放置。
その放置が思いのほか長引き、7年経った今やっと日の目を見たのです(実は存在を忘れていた)。


読んですぐに後悔しました。
いや、決してつまらなかったのではなく、その反対。
なぜこんな面白い小説を早く読まなかったのかと。

あらすじでも書いたように、まさにドミノ倒しのような展開。
普通なら接点のなさそうな人たちが、別々の場所で色々な出来事に遭遇し、やがてそれが一本の線に繋がり、一気に物語が収束に向かう。
そのストーリー展開は見事としかいいようがない。

また、それぞれの登場人物の描き方がいいんです。
元暴走族の宅配ピザ屋が何とか会社に書類を届けるために、後ろに保険会社の社員を乗せて爆走するシーンとか、子役オーディションでの熾烈な争いの様子だとか、それぞれのエピソードが決して過剰じゃない程度の丁寧さで、しかもユーモラスに描かれている。
読みながら思わずクスッと笑ってしまうような、爽快感に満ち溢れた描写。

だからこそ、ある意味荒唐無稽に思えなくもないストーリーを最後まできっちり読者に読ませる力があるんでしょうね。

実は恩田陸の作品はこれが初めてだったのですが、すっかりファンになってしまいました。
こんな魅力溢れる小説を書く人だったなんて。
これから他のも読んでみようと思います。



ドミノ (文芸シリーズ)ドミノ (文芸シリーズ)
(2001/07/27)
恩田 陸

商品詳細を見る





最後に読んだ人にだけ分かる話。
佳代子が大量の警官に追いかけられながら逃げるシーンは、想像すると爆笑ものですよね。

『ALRIGHT』 秦基博 

2008年の当ブログ“イチオシ”アーティストに(勝手に)選ばれた秦基博くんのニューアルバム『ALRIGHT』の感想を。

先行シングルの出来もよく(若干いい子ちゃん過ぎる気もしたけど)、前作『Contrast』が完成度の高いアルバムだったので、本作への期待も自然と高まるというもの。
そして蓋を開けてみれば今回もなかなかの出来でした。

物寂しいスローナンバーである1曲目「夕暮れのたもと」から、次の「キミ、メグル、ボク」で一気に弾けるという流れでリスナーの心はぐっと掴まれ、後は秦ワールドに身を任せるだけ。

今回も、メロディーももちろん好きな曲が多いんですが、歌詞もいいです。
ポプラの木目線で失恋した女の子を慰める「花咲きポプラ」とか、珍しくストレートなロックナンバーにのせてツイてない日常をコミカルに綴った「最悪の日々」とか、そういう実験的なのもすごくよかったし、「バイバイじゃあね」みたいな陰鬱な感じの歌詞も彼の声にはよく合っていると思います。
あと「ファソラシドレミ」みたいな言葉遊び的なものも面白かった。


今回のアルバムの初回盤にはボーナストラックが3曲入ってます。
マッキー作詞作曲の「僕の今いる夜は」(マッキーのカバー?)と一青窈に提供した曲のセルフカバー「空中ブランコ」、そして福耳の曲「夏はこれからだ!」の秦基博バージョン。
3曲ともそれぞれよくて、特に「夏はこれからだ!」なんてモロに好みな曲だったりするんですが、やっぱり少し浮いてる気がする。
アルバムとして12曲目「新しい歌」で完結しちゃってるんですよね。
だからこそボーナストラックという形なんでしょうけど、作品として考えた場合、入れないほうがよかったのではないかと思ってしまうのです。
何か別の形で音源化することはできなかったんだろうか。
別にそれほど不満というわけではないんですが、ちょっと気になってしまったもので…。


ともあれ、内容的に大満足な一枚でした。
当分聴きまくると思われます。



ALRIGHT(初回生産限定盤)(DVD付)ALRIGHT(初回生産限定盤)(DVD付)
(2008/10/29)
秦基博槇原敬之

商品詳細を見る



あ、出来れば次のシングルは暗めの歌を希望します(笑)。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。