2008.08.16
眠れるラプンツェル
『眠れるラプンツェル』 山本文緒
最近ハマりつつある山本文緒。
彼女の作品には、言葉で言い表すことが難しい色んな感情が丁寧に描かれていると思う。
特に孤独感。
結婚していようが、家族がいようが、独身であろうが、誰もが心の片隅に抱えているような孤独感に、胸が締めつけられる思いがする。
そしてその孤独感が主人公の中で徐々に、澱のように心の底に溜まっていく様子が、隣の子供に対する恋心が育っていくのと重ね合わせるように描かれている。
切なくて悲しいけれど、どこか希望もあるようなラストがとても印象に残った。
「暇ですなあ」。そう呟いて、ひとりで笑う。昨日も、今日も、明日も、夫は帰らない。
子供のいない専業主婦歴6年。私の唯一の仕事は週一回の生協の集まりに参加することだ。
私は私に満足していた。それなのに……隣の家の子供に恋してしまうとは!新しい世界は開けるのか?
(引用)
最近ハマりつつある山本文緒。
彼女の作品には、言葉で言い表すことが難しい色んな感情が丁寧に描かれていると思う。
特に孤独感。
結婚していようが、家族がいようが、独身であろうが、誰もが心の片隅に抱えているような孤独感に、胸が締めつけられる思いがする。
そしてその孤独感が主人公の中で徐々に、澱のように心の底に溜まっていく様子が、隣の子供に対する恋心が育っていくのと重ね合わせるように描かれている。
切なくて悲しいけれど、どこか希望もあるようなラストがとても印象に残った。
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2008.08.08
メドゥサ、鏡をごらん
『メドゥサ、鏡をごらん』(講談社文庫) 井上夢人
うーん、惜しい。
惜しいとしか言いようがない。
途中まではめちゃくちゃ面白かったんです。
それこそページをめくる手が止まらないぐらい。
作家の謎めいた自殺。
その謎を追う主人公。
やがて彼の身にも不思議な現象が。
そして次第に明らかになる「メドゥサ」の正体。
この辺りは本当に面白い。
なのに、何故あんなオチ。
ここからはネタバレ含むので、これから読む人はご注意を。
続きを読む
作家・藤井陽造は、コンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固めて絶命していた。傍らには自筆で〈メドゥサを見た〉と記したメモが遺されており、娘とその婚約者は、異様な死の謎を解くため、藤井が死ぬ直前に書いていた原稿を探し始める。だが、何かがおかしい。
次第に高まる恐怖。そして連鎖する怪死!
(引用)
うーん、惜しい。
惜しいとしか言いようがない。
途中まではめちゃくちゃ面白かったんです。
それこそページをめくる手が止まらないぐらい。
作家の謎めいた自殺。
その謎を追う主人公。
やがて彼の身にも不思議な現象が。
そして次第に明らかになる「メドゥサ」の正体。
この辺りは本当に面白い。
なのに、何故あんなオチ。
ここからはネタバレ含むので、これから読む人はご注意を。
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2008.07.31
魔女の履歴書
いやー、面白かった。
『細木数子 魔女の履歴書』。
元々細木数子は嫌いだけど、これを読むとそんな感情レベルでの嫌悪感どころの話じゃなくなります。
この人、完全に裏社会の人でしょ。
少なくともテレビで偉そうに他人に説教を垂れるような人物ではないと思われます。
これを読む限りでは。
生い立ち、暴力団との深い関係、パクリで出した占い本、金づるとしての島倉千代子、墓石商法など、様々な視点から彼女の本質を暴いています。
あんまり内容に触れるのもアレなんで、詳しくは言いませんが、まさに恫喝とはったりの人生。
時代背景、決して恵まれてるとは思えない生い立ち、その他もろもろの環境・条件があったんだろうけど、それにしてもすごい女だわ。
この本の帯に「稀代の女ヤクザ」というフレーズが使われているのも頷けます。
彼女みたいな人をあんなにチヤホヤしていたなんて、改めてテレビ局の節操のなさを感じてしまいました。
『細木数子 魔女の履歴書』。
![]() | 細木数子 魔女の履歴書 (講談社+アルファ文庫 G 33-12) (2008/07/17) 溝口 敦 商品詳細を見る |
元々細木数子は嫌いだけど、これを読むとそんな感情レベルでの嫌悪感どころの話じゃなくなります。
この人、完全に裏社会の人でしょ。
少なくともテレビで偉そうに他人に説教を垂れるような人物ではないと思われます。
これを読む限りでは。
生い立ち、暴力団との深い関係、パクリで出した占い本、金づるとしての島倉千代子、墓石商法など、様々な視点から彼女の本質を暴いています。
あんまり内容に触れるのもアレなんで、詳しくは言いませんが、まさに恫喝とはったりの人生。
時代背景、決して恵まれてるとは思えない生い立ち、その他もろもろの環境・条件があったんだろうけど、それにしてもすごい女だわ。
この本の帯に「稀代の女ヤクザ」というフレーズが使われているのも頷けます。
彼女みたいな人をあんなにチヤホヤしていたなんて、改めてテレビ局の節操のなさを感じてしまいました。
2008.07.10
アヒルと鴨のコインロッカー
『アヒルと鴨のコインロッカー』(創元推理文庫) 伊坂幸太郎
たぶんこの人の作品読むのは3冊目ぐらい。
今のところハズレはないです(笑)。
この小説読みながら、もしこれと全く同じストーリーを別の作家が書いたら全く違う雰囲気の小説になっただろうなぁなんて思ってみたり。
当たり前のことなんだけど、そんな風に思ってしまう。
結構シリアスな話なのにあんまり悲壮感を感じなかったもので。
それはたぶん出てくる人たちのキャラクターのせいだろう。
みんなどこか飄々としてて、魅力的で。
ああ、なんかこの人たちいいなー。
そんな感じ。
ちなみにストーリーの中で一つ大きなどんでん返しがあるんだけど、自分は鈍感なので幸いそれに気づかず、最後まで楽しく読むことが出来ました。
もしこれから読む方がいらっしゃったら、出来るだけ無心で読んだ方がその辺りも楽しめるかもしれません(笑)。
最後まで読んだらこのタイトルの意味が分かるんですが、結構ジーンときます。
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的は――たった一冊の広辞苑!?
そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!(引用)
たぶんこの人の作品読むのは3冊目ぐらい。
今のところハズレはないです(笑)。
この小説読みながら、もしこれと全く同じストーリーを別の作家が書いたら全く違う雰囲気の小説になっただろうなぁなんて思ってみたり。
当たり前のことなんだけど、そんな風に思ってしまう。
結構シリアスな話なのにあんまり悲壮感を感じなかったもので。
それはたぶん出てくる人たちのキャラクターのせいだろう。
みんなどこか飄々としてて、魅力的で。
ああ、なんかこの人たちいいなー。
そんな感じ。
ちなみにストーリーの中で一つ大きなどんでん返しがあるんだけど、自分は鈍感なので幸いそれに気づかず、最後まで楽しく読むことが出来ました。
もしこれから読む方がいらっしゃったら、出来るだけ無心で読んだ方がその辺りも楽しめるかもしれません(笑)。
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最後まで読んだらこのタイトルの意味が分かるんですが、結構ジーンときます。
2008.06.13





